『ちょっと今から仕事やめてくる』を観てきました

『ちょっと今から仕事やめてくる』を観てきました

こんにちは。

コーチ・コンサル専門、個性派ライティング育成プロデューサーの川畑です。

 

『ちょっと今から仕事やめてくる』観てきました

つい先日、彼女がずっと「見たい!」って言ってた映画『ちょっと今から仕事やめてくる』っていうのを観てきました( ´ ▽ ` )ノ

 

 

なので、その映画感想文を書こうと思います。
(ちなみに、ネタバレはありません。)

 

あっ、ちょっとそこのあなた。

そう、今ページを閉じようとしている、そ こ の あ な た で す 。

 

閉じちゃダメですよ、まだ(笑)

 

だって、映画を観る力って、ビジネスでもちょーーーーー重要なんですからね。

なぜなら、ビジネスを抽象的に捉えると、ストーリーそのものだからです。

悩みを抱えたお客さんに、自分の商品を提案し、サービスを受けてもらう。

そしてその悩みを解決してもらうことで、より良い未来を手に入れてもらう。

 

という、

「悩み苦しむ」

「解決するプロセス」

「欲しかった未来を手に入れる」

この一連の流れを作るのがビジネスですし、ストーリーなんです。

 

例えば、今回僕が観に行った『ちょっと今から仕事やめてくる』という映画のあらすじでも同じことが言えます。

映画の主人公は、青山隆(あおやまたかし)くん。

隆くんは、今のブラック企業に1年半勤めている若者です。

その彼が冒頭で、ブラック企業の上司に追い詰められるあまり、駅のホームで走ってる電車の前に飛び降りて、自殺しようとしたんですよね。

そこを、山本くんという男が飛び降りる直前に、線路に落ちる寸前になっていた隆くんの体を抱き寄せて、助け出すのです。

そこで山本くんは

「ひっさしぶりやなー!俺や!山本や!」

と、満面の笑みで隆くんに話しかけ、半ば無理やり飲みに連れ出します。

そこから2人は徐々に仲良くなり始め、隆くんがちょっとずつ前向きになって行く。。。

 

というところから、物語はスタートしていきます。

 

ビジネスで言えば、これがお客さんが悩みを、抱えている状態になりますよね。

あわや自殺しかけた隆くんに、山本くんは一生懸命働きかけ、明るい未来へと連れ出していきます。

上司に追い詰められて、自殺しようとしていた隆くんを、少しずつ前向きな青年へと成長させていく、山本くんのやったことを考えてみて欲しいのです。

 

そう、まさに山本くんがやっていることは、僕らコーチ・コンサル業の人が、クライアントに提供している価値そのものなんです。

クライアントさんのストーリーを、より良いものにしていくお手伝いをする。

 

だからビジネスは、ストーリーなんですよね。

 

もう1ついうと、ストーリーとは、登場人物が成長して行くプロセスでもあります。

人は、成長したいという強い欲求を、誰しもが持っていますし、その成長のプロセスを見たときに、感情が動かされるようにできているのです。

 

だから、ストーリーとビジネスの関わりって、ものすごく深いんですよね。

ストーリーがわかってくると、クライアントさんのこともよく分かるようになります。

 

なので、ストーリーを作ることもできるので、ブログやメルマガでも、読者を引き込むことができるようになるんですよね。

それによって、濃いファンを獲得したりセールスの数字が跳ね上がったりして、結果として生涯にわたる収入が変わってくるのです。

なので、繁栄するビジネスを構築するためには、ストーリー・マスターになる必要があるんですよね。

 

僕は、このことに気づいてから、ストーリーについて研究するようになりました。

その研究の1つとして、最近映画を観に行く機会を増やし始めました。

で、ストーリーを観る目や、自分でストーリーを構成する力とか、ストーリーに携わる色んな思考力を鍛えています。

そんなこともあり、せっかくなので、これから映画を観たときは、映画感想文という形でどんどんアウトプットして、僕自身のストーリー学を磨きながら、皆さんにも、ストーリーについて勉強する機会を提供していこうと思い至ったわけです( ´ ▽ ` )ノ

 

題して、「川畑的映画評論コーナー」です。

ひゅー。ぱふぱふっ。

・・・さて、

色々と突っ込みたいと思っているかもしれませんが、僕はモニター越しの冷ややかな視線など気にしませぬ。

ということで、そろそろ本題に入りたいと思います。

 

今回の映画は、川畑的に何点だったか

今回僕が観に行った、「ちょっと今から仕事やめてくる」について。

 

まず、、、

川畑の独断と偏見により、今回の映画に100点満点で、点数をつけたいと思います。

川畑的総合得点は・・・・。

75点!!!

 

ん~、ちょっと引っ張った割には、かなりパッとしない得点になってしまいましたね(笑)

じゃあ、どうしてその得点になったのかを、良かったところと、イマイチだったところに分けて解説していきますね。

 

この映画の良かった点

まず、良かったところです。

 

とにかく、ブラック企業の世界を、本当にリアルに、緻密に表現しているなぁと感じました。

僕はフリーター経験が約1年あっただけで、対して会社勤めの経験がありません。

なので、本当の意味でのブラック企業の実態は知りません。

 

しかし、スクリーン内での空気感は、迫るような迫力がありました。

上司が与える圧迫感だったり、それによってどんどん追い詰められる隆くん、上司が隆くんをいじめる時のゴミ箱を強く蹴る音を聞いたために、萎縮してしまい手が止まってしまう、その部署で働いている社員の恐怖を感じている様。

そのあまりの上司の暴れっぷりと、部下たちのいじめられっぷりが行き過ぎてて、ちょっとこれはやりすぎなんじゃないかなぁと、一瞬思えたぐらい、異常な光景に見えました。

 

ただ、以前D通で社員が自殺してしまったことや、今ブラック企業という言葉をよく耳にすることから、わざわざ実際には存在しないブラック企業の様子を映画にしたところで、それでヒットにつながるわけがないよなぁ。

という結論に至ったので、僕の中でこの様子は、リアルなものに違いない。

という判断に至りました。

 

ちなみに、僕の父も、とある銀行に勤めていて、上司のパワハラに、何年も苦しめられていたそうです。

その時の父の姿は本当に痛々しくて、今思い返しただけでも、胸が苦しくなります。

それに、バスケでつながっている友達や、先輩の話を聞いていると、本当にブラック企業という言葉が当たり前に出てくるんですよね。

 

そう考えたら、今企業内における人間関係って、ものすごくギクシャクしているところが多く、日本の社会問題の1つと言っていいのかもしれませんね。

とまぁ、そんなことを隆くんが追い詰められていく様子を見ながら考えていたわけですが、その描き方は、マジでめっちゃリアルでした。

 

そこに関しては、100点満点。

文句なしです。

 

あと、隆くんが両親とやり取りするシーンがあるのですが、そのシーンで僕は思わず泣いてしまいました。

親の心とか、息子の感情とか、そういうのがものすごく伝わってきて、思わず涙を流してしまったんですよね。

あのあたりのシーンは、本当にすごく良かったです。

 

こう言ったところから、この映画の良かったところは、「キャラクターの感情」がものすごく考えて作り込まれていたところです。

 

上司に追い詰められる隆くん。

山本くんと隆くんが打ち解けていく中で少しずつ変化していく隆くんの心。

後半明かされる、山本くんの本当の想い。

両親の気持ち。

同じ部署内の先輩の感情。

 

そういうのが、本当に1つ1つきめ細かく設定されていたのが、ものすごく伝わりました。

そこが本当に、良かったなぁと思います。

感情を揺さぶられますよ。

 

この映画のイマイチだったところ

けど、僕は100点にはしませんでした。

 

じゃあ、残る25点はなんだったのかというと、「時間配分」です。

映画を観終わった後、彼女から、実は原作の小説があるということを聞かされて、「あぁ、だからかぁ」と、納得したんですよね。

 

あっ、ちなみにここから、テメー誰だよ。と言わんばかりの上から目線の評論が始まりますので、どうかご容赦いただければと思います(^_^;)

 

じゃあ、話を戻しますね。

何に納得したのか。

それは、設定の精巧さに対して、時間配分が正直へたっぴに思いました。

 

いや、1冊の本を無理やりたったの2時間にまとめるわけですから、そりゃそもそも時間配分が難しいのは、少しは分かっているつもりではいますよ。

ただ、観客の身としては、正直描き方が甘いんじゃないかなぁって思うところがいくつかあったんですよね。

 

1番描き足りないと感じたところは、山本くんの正体が解き明かされていくところです。

山本くんって、隆くんの電車での自殺を止めた時

「久しぶりやなー!俺や!山本や!小学校以来ちゃうん!?」

って、話しかけていたわけなんですよね。

 

ところがこの山本くん、とあるキッカケで、実は3年前に自殺していたことが分かったんですよね。

自殺していたはずの男が、隆くんの目の前で元気そうにしている。。。

まさか!幽霊!?

って思うじゃないですか。笑

 

その素性が全くわからない山本くんの正体が、どんどん解き明かされていくシーンがあるのですが、このシーン、もうちょっと丁寧に描いて欲しかったなぁって思いました。

山本くんのストーリーについても、本当はもっともっと描きたいところがあったはずなのに、尺の関係上、どうにか違和感のないように短縮しました。

 

という風に、僕には見えてしまったんですね。

 

その理由は、おそらく監督が原作をそのまま映画にしようとしたからじゃないでしょうか。

監督が原作を読み込み、監督なりの解釈を一度まとめた上で、映画に合った文脈でストーリーを再編成した。

という感じではありませんでした。

 

どちらかというと、小説を映画で読まされた感の方が強かったです。

だから尺が合わなくなって、本来もっと描くべきはずだったシーンが、無理やりツジツマを合わせて短絡的に描いてしまっていたんですよね。

そういうのが、山本くんの場面以外でも、チラホラ見かけられました。

その点に僕は不満を感じたので、結果として75点にさせていただきました(^_^;)

 

この映画から学べること

ただ、僕としてはとても見応えのある映画だと思います。

僕は別に、良い映画=100点満点の映画とは思っていません。

どちらかというと、綺麗に作られた映画=100点満点、という風に捉えています。

だから、『ちょっと今から仕事やめてくる』に関しては、もう少しキレイなストーリーを作れる可能性は残っていると思います。

 

学びポイント1.盛り上がるシナリオ作りの法則

ただ、監督が描きたかったこと、伝えたかったことは、ハッキリ浮き出ていたと思います。

それは、ブラック企業の中で、懸命に戦い続ける隆くんの姿です。

この隆くんが、成長していく姿を描くことで今ブラック企業の中で頑張っている人たちにエールを送りたかったんだろうな。

と、僕は受け取りました。

 

『印象に残る映画』というのは、キレイな流れで出来上がった映画ではないんですよね。

ちょっと、一語一句まで正確なところは覚えていませんが、松本人志が映画の監督としてこのようなことを言っていました。

「まず、撮りたいシーンを思い浮かべる。
 そしてそれを取るためにはどういう脚本でつなげていけば良いかを考えていったら、自然と盛り上がるシーンはできるものなんだ。」

ちょっと言葉の言い回しとかは違ったかもしれませんが、彼が言いたかったことは、こういうことでした。

 

要するに、僕のこのメルマガでもそうですが、映画、文章、ストーリー、ビジネス、、、

あらゆるジャンルにおいて、面白いもの、人の記憶に残るものを作るためにはいきなり全体像から考えて、頭から1つずつ順番に、丁寧に作っていくものではありません。

「描きたいシーン、場面を先にイメージしてから、つじつまが合うように、つなぎの部分を考えていくもの」

なんですよね。

 

これ、セールスレターを書いている人ならわかると思います。

基本的にセールスレターって、上から下へ、順番に書かないんですよね。

まず、タイトルのキャッチコピーを決めます。

そしたら、小見出しの文言を考えていって、自分が書きたいパーツから、細かい文章をどんどん埋めていくのが、一般的なコピーライターの書く順番になります。

 

もし上から順番に書いていたら、キレイな文章にはなるかもしれません。

しかしl、盛り上がりにイマイチ欠けた、記憶には残らないレターになるでしょう。

 

そんな感じで、もしあなたも描きたいストーリー、伝えたいメッセージがあるのなら、それを中心に文章を組み立てると、盛り上がりのある、面白い文章になるので、ぜひやってみてください(^-^)/

 

学びポイント2.この映画から読み取れる時代の流れ

で、監督が、映画で伝えたかったメッセージは、おそらく「アイデンティティ(自我)」です。

 

上司に追い詰められて、仕事=人生という世界観になってしまい、精神的に病んでしまった隆くん。

そこから山本くんの助けを借りて、徐々にブラック企業に負けない隆くんへと成長していく過程。

 

この2つを描くことによって、

「仕事をすることが、イコールあなたの価値ではない。
 だから、仕事以外でのあなたの価値、アイデンティティを見つけようじゃないか。」

ということを伝えたかったんじゃないかなって、僕は解釈したんですよね。

 

このアイデンティティの話も深くて、これだけでこの文章量が、さらに倍になってしまうぐらい語れるのですが(笑)

 

終身雇用が約束されていた時代は、肩書きがその人の素晴らしさそのものでした。

エリート校出身で、大企業に勤め、重役になるまで出世することが、人生のステージを意味していたのです。

 

ところが、その方程式が崩れた現代では、会社の肩書き=その人の素晴らしさが、成り立たなくなってしまったんですよね。

それなのに、未だに新卒採用という、明らかに非効率的なことを多くの会社がやっていたり、40代以降の転職がかなり厳しかったりしています。

どうしても企業に執着しなければ生き残れない「風潮」が、社会全体に染み付いてしまっているんですよね。

 

本来人間って、肩書きや収入、豊かな暮らしとかがなくても、その人本来の魅力って必ずあるじゃないですか。

ですが、どうしても肩書きや企業に勤めることが、そのままアイデンティティとなっている人が多すぎるんですね。

だから、もし会社を辞めたとしても、自分自身そのものに対して価値や誇りを持つことができない人は、おそらく相当数いるでしょう。

それを証明するかのように、先ほど言った「社会の風潮」があるわけですからね。

 

だから、そんな社会に対して、一つの問いを投げかけた。

 

これが、おそらく今回僕が観た映画の監督、もしくは原作者が意図していたことなんじゃないかなと、推測することができます。

映画って、時代性とものすごく深い絡みがあるんですよね。

 

まとめ

映画をいくつか見ることによって、世間が今どういうことに悩んでいたり、苦しんでいたり、求めているのかを、読み解いていくことができます。

映画って本当に、ものすごく勉強になる世界です。

 

今回、川畑の映画感想文で取り上げた『ちょっと今から仕事やめてくる』では、2つのエッセンスを取り出すことができました。

 

まず1つ目が、人の記憶に残るものを作る法則。

それから2つ目が、その映画を通じて社会に投じた問いは一体何だったのか?

そしてそこから分かる時代の流れは、一体何なのか?

 

この視点を持って『ちょっと今から仕事やめてくる』を見ると、また違った面白さが分かると思います。

なので、いつもと違う学びが得られるんじゃないでしょうか(^-^)/

 

では、今日はこの辺で。

貴重な時間を使って読んでいただき、ありがとうございました!

 

追伸:

実は、『ちょっと今から仕事やめてくる』まだ一回しか見ていない中で解説を試みたんですが、いかがでしたか?

今後、この映画感想文のコーナーは、ちょこちょこやっていきますので、何か感想とかありましたら、ぜひコメントの方よろしくおねがいいたします(o^^o)

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