第3章 深まる疑いと、その答えを教えてくれたバリ島

 

目次

第0章 川畑はどうして人にライティングを教えられるのか?

第1章 コンプレックスだらけの小学生時代

第2章 決意の大学バスケとネットワークビジネス

第3章 深まる疑いと、答えを教えてくれたバリ島 ←今ココ

第4章 自分にしか作れない世界と、ライティングの可能性

 

 

第3章 深まる疑いと、答えを教えてくれたバリ島

 

突然ですが、あなたに1つ質問したいことがあります。

あなたにとって、ビジネスとは一体なんですか?

 

大学生だった頃の僕にとって、ビジネスとは自己実現の手段でした。

「ネットワークビジネスは確かに怪しそうだけど、でも川畑さんがオススメするものなんだから間違いないよね!」

って言ってもらえるだけの魅力をつければ、自然とビジネスは上手くいき、商品は売れていくのだと思っていたんですね。

 

僕は部活動を中心に学生生活を送りながら、ネットワークビジネスの世界の勉強もしていました。

栄養学、経済、マーケティング、成功哲学、、、などなど。

学べば学ぶほど、どんどんはまっていきました。

 

そうそう、ネットワークビジネスでは「権利収入」が得られる。

ということを、魅力の1つにしているんですよね。

権利収入とは、例えば不動産とか、投資の利子とか、そういう働かなくても自動で得られる収入のことです。

 

ネットワークビジネスをやっていけば、この権利収入が得られるので、時間とお金がどっちもある自由人になれる。

っていうのを1つの強みにしているんですよね。

 

だから僕はもう、自由人になる気満々でした。

魅力的な人間になればなるほど、人が集まってきて、そしてその魅力的な僕が使っている商品も自然と売れていく。

そんな図式を頭の中で描いていたので、これで上手くいくと思っていたのです。

 

そんな考えを僕の中で温めながら、大学バスケをやりきりました。

部活動を引退し、内定もすでに取っていた僕は、ネットワークビジネスに専念することに決めました。

ネットワークビジネスの1つのルールとして、学生はビジネス会員になることができないんですね。

だから卒業と同時に、ロケットスタートして一気に成功してやろう!と思っていました。

 

成功を狙っていた卒業間近の僕は、「月初ミーティング」というものに参加しました。

それは、月初めにみんなで集まって円になり、先月の状況と学んだことと、今月の目標を発表する場だったんですよね。

つまり、みんな第一線で一生懸命頑張っている人たちが集まっている場だったのです。

そういう場所に行くのは、初めてだったんですよね。

そこで色んな人たちの発表を聞いていました。

 

そこで、少し違和感を感じたのです。

 

「あれっ?僕が思い描いていたビジネスと、なんか違うぞ?」

 

どうしてそう思ったのか。

その理由は、その場にいる人たちの発表内容にありました。

成功している人たちほど、営業や会社説明、ビジネスパートナーのフォローにすごく時間と労力を注いでいたんですよね。

デモ(製品説明)何件やりました。アポ何件とりました。フォローをこんな風にしていきました。

 

それを聞いた時僕は、

「あれっ、この人たちって全然自由じゃない。」

って思ったんですよね。

 

権利収入って本来、ほったらかしでも入ってくる収入のはずです。

なのにどうして、みんな一生懸命ビジネス活動してるの?自由は?権利収入は?人が集まってくる法則は?

どんどん疑問が湧いて、止まらなくなってしまったんですよね。

 

この話をする上で1つ誤解して欲しくないことがあります。

それは、一切ネットワークビジネスの批判をしているわけではない。ということです。

それに、あの月初ミーティングの場にいた人たちが間違ってたなんて一切思ってもないです。

 

ただ僕がその時に感じたことを、そのまま話しているだけです。

 

おそらく僕がここで違和感を抱いてしまった原因は、ネットワークビジネスが口コミでビジネスを拡大していくモデルだからです。

ネットワークビジネスがどんなビジネスなのかとか、どんな製品を扱っているかとか、そういうのは全部口コミで広がって行きます。

その口コミで広がった分に、マージンが発生していく、という感じです。

 

で、この口コミっていうところにリスクがあるんですよね。

 

小学生の頃、伝言ゲームをしたことはありませんか?

ちなみに僕はありました。

不思議なもんで伝言ゲームって、なぜか「ゴリラ」で始まっていたものが、最後は「りんご」になってしまうのです。

ここに、口コミの性質が見事に現れているんですよね。

だって「ゴリラ」というたったの3文字の情報ですら、伝言ゲームをするとどんどん間違った情報に変わっていくわけですから。

 

こういう、口コミでは必ず起こってしまう「ズレ」が、1つの原因になったと思うんですよね。

 

今回の僕が違和感の正体は、「ネットワークビジネスが発信しているメッセージ性」と「実際にやっていること」のズレでした。

当時は、その疑問を上手く言葉にできなかったし、その答えを言ってくれている人もいなかったのです。

 

そして、このズレの話はネットワークビジネスに限った話じゃありません。

 

コーチ・コンサル業界でも十分に当てはまることです。

この自らが発信している「メッセージ」と「実際に自分がやっていること」に少しでもズレがあったら、お客さんはどう思うでしょうか?

僕と同じように、違和感を感じるはずです。

そして、その違和感を解消できる機会がなければ、そのお客さんはいずれ去ってしまいます。

 

それは寂しくないですか?

だから、自分が普段発信しているメッセージというのは、めちゃくちゃ重要なんですよね。

当時の僕のように、お客さんが離れていってしまうという現象を防ぐためには、普段のメッセージが本当に一貫性を持っているのか、もう一度見つめ直してみるのも良いかもしれませんね。

 

さて、話を戻しましょう。

 

自分の違和感を解消できなかった僕は、少しずつネットワークビジネスから離れていきました。

 

この時、僕の違和感を証明するかのように、ネットワークビジネス以外でも自由になっている人との繋がりができ始めたのです。

繋がった人の仲でも特にお世話になっている人が、個人でバリ島ツアーをしている人でした。

(この人とは今でもすごく仲良いので、そのうちメルマガで紹介しますね。)

 

彼も昔ネットワークビジネスをしていたみたいで、年収1000万円以上のところまで行ってたみたいです。

けど、辞めちゃったんですよね。

その理由を説明してくれたのですが、まとめるとこんな感じです。

 

「どんなに一生懸命ビジネスを作ってきたとしても、それが嘘の自分でやってきたことだとしたら、その先に待っているのは息苦しさなんだよね。

 ビジネスは上手く行ったから、色んな人たちに尊敬はされるよ。

 でもその人たちが尊敬してくれているのは、あくまで嘘の自分。

 そうするとその成功者は嘘の自分を演じ続けなきゃいけないから、本音では別のことを思ってるとしても、それを閉じ込めなくちゃいけなくなる。

 本音をずっと隠し続けて生きてかなくちゃいけないって、それはとても不幸なことだよね。」

 

僕は彼に会うことで、自分の違和感に気づけて良かったと思います。

彼は、自分らしさを求め続けた結果の1つが、バリだったんだと思います。

彼のバリツアーについて話を聞いていると、バリには20回以上行っているみたいで、観光ガイドじゃ絶対に紹介してくれない秘境や、地元ならではの良さを体感させてくれるみたいです。

そんな話をされたら、行ってみるしかないじゃないですか。笑

 

バリってだいぶ観光地化されていますが、本来は自然あふれる土地です。

 

バリに行って感じたのは、自然の雄大さでした。

その時の写真を1枚紹介すると、こんな感じです。

この写真は、崖の上から撮っています。
(本物は、もっともっとずっと壮大ですよ)

そして崖のすぐ下には、まるでプールのように透き通った海が広がってて、その海中に潜ると熱帯魚が泳いでました。

海と、山と、そして崖と、色んなものが全て一望できるこの景色に、心打たれたんですよね。

 

こういう場所に連れてってもらった中で、「自然のルール」を教えてくれました。

「人を大事にしたら、人から大事にしてもらえるでしょ?

 スケールは違うけど自然も一緒で、自然を大事にしたら自然からも大事にしてもらえる。」

「こういう自然の流れやルールの中で自由に泳げるやつが、本当の意味で自由なやつなんだよ。」

 

素直な僕は、今度は彼の世界観にメロメロになりました。笑

ただ、ネットワークビジネスにメロメロになった時とはちょっと違ったんですよね。

 

ここで僕が思ったことは1つです。

「そうか。僕は彼のように、自分らしい世界を作ればいいんだ。」

 

僕は別に、バリツアーをやろうとは思いませんでした。

「僕にしか作れない世界って、なんだろう?」

「本当に自分が心からやりたいと思うことって、実現するとしたらどんな形なんだろう?」

そういう問いが、僕の中で起き始めました。

 

こういうスタンスで構築したビジネスって、すごく幸せじゃないですか?

誰かからの受け売りじゃなく、本当に自分が心から感じることを形にしたビジネスをやっていくべきだと、僕は思っています。

 

もちろんそれは、簡単なことではありません。

試行錯誤は尽きないし、もちろん失敗もたくさんします。

けどそれを乗り越えてビジネスを作り上げられたら、どれだけ幸せなことか。

 

もし嘘の自分でビジネスを作ってしまったら、本音をひた隠しにして人と関わり続けなければならなくなるので、人に囲まれているとしても、心が孤独を感じてしまいます。

それに、普段ブログやメルマガで発信しているメッセージが、実際に自分がやっていることと違えば、お客さんは嘘をつかれたと感じて、離れていってしまいます。

 

つまり、「自分の本音」と「発信しているメッセージ」と「実際にビジネスでやっていること」が一致していなければ、本当に心から幸せと言えるビジネスは作れません。

僕はネットワークビジネスや、バリ島での体験を通じて、このことを学びました。

 

じゃあ、どうしたらその幸せな、自分にしか作れないビジネスを構築していくのか?

その試行錯誤の過程を、第4章で語りたいと思います。

第4章 自分にしか作れない世界と、ライティングの可能性